末梢動脈疾患 PAD 予防 について
末梢動脈疾患(PAD)とは、末梢(主に手や足)の動脈硬化によって起こる疾患の事です。
手足の動脈硬化によって血液の流れが悪くなることで発症する病気になります。
初めは手や足にしびれや痛みを感じ始め、悪化すると歩くのが困難になるほど足が痛くなり、最悪皮膚が壊死してしまいます。
壊死したら切断しなくてはならなくなります。
特に足に症状が出やすいのですが、足がなくなるようなことは避けたいですよね。
また、末梢動脈疾患になると、手足だけではなく他の部分の動脈硬化が進んでいる可能性があります。
そうなると、心筋梗塞など血管に関わる病気になる可能性が高くなります。
突然死のリスクも高くなります。
そうならないためにも、予防をしておきたいものですよね。
そこで、ここでは末梢動脈疾患を予防するポイントを紹介します。
末梢動脈疾患(PAD)の予防のポイント
末梢動脈疾患の予防法は、動脈硬化の予防法とだいたい同じになります。
まずは生活習慣を改めることが大切になります。
十分な睡眠を取り、栄養バランスの取れた食事をし、適度な運動をし、ストレスはためないようにすることが大切です。
と言ってもこれだけのこと全てを気を付けるのは非常に難しいですよね。
それで、最低限押さえておくべきことを紹介します。
まず食事はなるべく脂質、糖質を減らすようにし、野菜類を増やすようにするといいです。
糖質を全面的に摂らないようにする健康法がありますが、私はそれには懐疑的です。
そこまでする必要はないですが、適正量まで糖質を減らすことは大切です。
1日に必要な糖質は120g、ご飯(白米)約3杯分と言われています。
運動をしたりして消費カロリーが多いのであれば、もう少したくさん糖質を取る必要がありますが、1日の糖質の量120gを目安にするといいでしょう。
脂質の必要量は約30gと言われています。
これはポテトチップス大1袋(85g)食べると摂ってしまう脂質の量です。
ですから、大幅に減らしたところで、1日の必要量を下回ることはないだろう、と考えることができます。
ストイックになって脂質を減らしすぎると脂質不足になって逆に不健康になります。
ただ、極力避けるようにしていても、1日に必要な脂質は摂ってしまいます。
脂質はなるべく摂らないようにしたほうがいいですよ。
そして、青魚を積極的に食べたほうがいいです。
青魚は血液をサラサラにして流れを良くし、動脈硬化を防ぐ働きがあります。
同時に末梢動脈疾患の予防にもなりますよ。
水分は疾患を抱えていないのであれば、できるだけたくさん摂ったほうがいいです。
目安は1日1.5ℓ~2ℓです。
1日3ℓ以上の水を飲むと、膀胱に負担がかかるから良くない、と言われています。
ただし、なにかの病気の場合は医者に相談してください。
医者から水分の摂取を制限されている場合は、医者の指示に従ってください。
また、体を温めることも大切です。
末梢動脈疾患の予防だけを考えれば、足を温めることが大切になります。
ただ、体全体を温めれば他の病気の予防にもなりますので、体全体を温めることを考えたほうがいいと思います。
これらのポイントは最低押さえておいて、生活習慣をできるだけ改めていくことで、末梢動脈疾患を予防することができますよ。