「アルコールを飲むと血圧が下がる!」
というのを聞いたことはありませんか?
私の知り合いで高血圧の治療をしている人がいるんですが、そのことを鵜呑みにして毎晩お酒を飲み続けていました。
お酒好きな人がこういう話を聞くと、喜んでお酒を飲むようになるのではないでしょうか?
ただ、こういう話を聞くと、
「いくらなんでもお酒を飲み過ぎるのは良くないのでは…!?」
という疑問を持ちませんか?
そこで、ここではアルコールを飲むと血圧が上がるのか、それとも下がるのか、紹介します。
アルコールを飲むと血圧は上がる?それとも下がる?
まず、血圧が高くなるメカニズムを簡単に紹介します。
血圧は、血液の流れが悪くなると高くなり、血液の流れが良くなると下がります。
血液の流れが悪くなると、全身に血液を送るのに高い圧力が必要になりますね。
だから、血圧が上がるわけです。
逆に血液の流れが良くなると、圧力を高くしなくても全身に血液が流れますよね。
だから、血圧が下がります。
それでアルコールと血圧の関係ですが、アルコールを飲んだ直後は、血圧が下がります。
これは、アルコールを飲むと血管が広がるので血液が流れやすくなるからです。
しかし、アルコールを飲み終わってからしばらく時間がたつと、血圧は高くなります。
アルコールを飲んだ直後に広がった血管は、その反動で縮んでしまいます。
それで、血管が細くなってしまい、血液が流れにくくなるからです。
ということは、結局はアルコールは血圧を上げる、ということになりますね。
ちなみに、私はアルコールを飲んだ次の日に血圧を測ると、上がっていることが多いです。
普段は上が110mmHg代なんですが、アルコールを飲んだ次の日はだいたい120mmHg代になっています。
ちなみに、いつも夕方に測っているんですが、もし午前中に測ったらひょっとしたら130mmHg代になっているかもしれないですよね。
まあ、私はアルコールを大量に飲んだ次の日の午前中は二日酔いで寝てますので、血圧は測れませんけどね(;^_^)
また、アルコールは血液に含まれる脂質(中性脂肪や悪玉コレステロールなど)を増やします。
血液中の脂質が多い状態が続くと、動脈硬化になりやすくなりますよね。
そして、動脈硬化になると血圧が高くなりますよね。
ですから、アルコールを飲み続けると、血圧を上げる要因がさらに増える、ということになります。
実際に、私の周りで、お酒をよく飲む人は血圧が高めの人が多いです。
ちなみに冒頭で紹介した、高血圧治療をしている私の知り合いは、お酒を飲む量を増やしたら血圧がさらに上がってしまいました。
お酒の飲む量を増やした、と医者に言ったら、怒られた、なんて言っていましたけどね。
そういったことを考えても、アルコールは血圧を高くする大きな要因になる、と考えていいでしょう。
アルコールの摂取量が適量なら、血圧を下げ、血液中の脂質を減らす、と言われています。
1日のアルコール摂取量の適量は、男性は20ml~30ml、女性は10ml~20mlとされています。
ちなみに、ビール500ml飲むとにアルコールを25ml摂ったことになりますね。
ただ実際に、ビールを500mlのロング缶1本飲むと、もう少し飲みたくなるでしょうし、そこで止めるのはなかなか我慢もできないと思います。
そういったことを考えると、血圧高めであれば、アルコールは飲まないほうがいいでしょう。
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